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Together社について

更新日:2020年7月21日

【Our Mission】

日本の子どもたちに、もっと、エビデンスに基づく心理療法を。



【Together社 代表からのメッセージ】

私の息子は自閉症です。

言葉をほぼ話さない、呼びかけに反応しない等の症状から自閉症と診断された2歳半からABA(Applied Behavior Analysis応用行動分析)による早期療育を始め、大きく成長しました。学童期になった今、ある程度自分の言いたいことを言え、状況を理解し、絵を描いたりトランポリンをしたりと、沢山の好きをみつけ楽しく生活しています。

一方で、水遊びは大好きなはずなのに学校で服を汚してはいけないというルールを破ろうとせず活動に参加しようとしない。

自分の好きな子と一緒の班になれなかった際、なんで自分は入れてもらえないの?と極端に悲しみにくれる。

忘れ物が嫌で、代わりにその場にある何かを使ったり借りたりすれば良いのに、登校前に何度も確認する。

このように成長したからこそ出てくる悩みも多くあります。

成長に伴い、子どもの世界は大きく広がっていきます。

ABAは自閉症、とくに幼児期には第一選択であり、セラピストがお子さんに直接介入することで言語などのコミュニケーションやIQの向上することが多くの研究で示されています。一方で学童期以降は、学校など社会で過ごす時間が増え、親やセラピストが直接介入してあげられる場面は限られてきてしまいます。

CBT(Cognitive Behavior Therapy認知行動療法)には、自分の考え方のクセを捕まえバランス良く物事を見る【認知】と、実際にやってみる【行動】、2つののアプローチにより「自分で考え、行動する」ための様々な技法が含まれています。

やり方を教えてあげることは簡単です。しかし子どもたちに本当に必要なのは、まずは自分で考えみること。そしてそれを実際に行動に移してみることです。状況を理解し融通をきかせた判断をしたり、一方的な思い込みではなく違う考え方を探ってみたり、不安や嫌だという気持ちをコントロールしたり、今やりたくても将来のために我慢したり。セルフモニタリング力とセルフケア力を育てるヒントがCBTには沢山含まれています。


CBTは子どもにだけでなく私たち大人にとっても有効です。私自身もCBTに救われています。

自分の子どもが自閉症と診断された際、私は深い悲しみを経験しました。誤診ではないか?という否認をしたり、可愛かったはずの子どもの存在が疎ましく恥ずかしく感じたり。この子を殺して私も死んだ方が楽になるのではないか?そう思ったことは一度ではありません。

「受容」という言葉がありますが、「子どもの障害を受け入れているか」という意味でこの言葉を使用するのであれば私は受容はできていません。しかしCBTが私に教えくれたのは、「不安や悲しみに飲み込まれるのではなく、不安を抱えながらも歩き出すこと。自分にとって本当にしたいことは何かを振り返り、価値に沿った行動をする」ということです。


自閉症はそんなに軽い疾患ではありません。子ども本人はもちろんですが親にとっても生涯かけて、それどころか自分亡き後も考えてあげないといけないほど重いものです。そんな私に不安や悲しみと闘うのではなく、共に生きる方法を教えてくれ、自分の人生への歩みを促してくれたのが、CBTでした。

私たちはつい「失敗しない方法」や「うまくやる方法」を考えがちです。しかし私たちが本当に必要なのは「失敗しても立ち上がること」「弱い自分と共に生きること」なのではないでしょうか。

CBTは、そんな私たちの人生の羅針盤になってくれるはずです。是非私たちと一緒にCBTを学んでみてください。


Satoko Takahara MD, RBT

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